【2019→2020】ソムリエ教本変更点まとめ【アルゼンチン-後編-】

マル
マル
こんにちは!
マルです。

本記事では、2019年と2020年の教本を読み比べて見つけた変更点をまとめています。

前回の【アルゼンチン-前編-】に引き続き、今回は【アルゼンチン-後編-】です。
執筆者が変わり、内容がまるっと変更されています。
ほぼ全部が変更点なので、今回は読んで大切だと思ったことをまとめました。

前回の記事はこちら
【2019→2020】ソムリエ教本変更点まとめ【アルゼンチン-前編-】

 

変更点や新しい記載からの出題は毎年多い傾向にありますので、しっかりチェックをしていきましょう。
今年ソムリエ試験を受験される方はもちろん、すでに資格を持っている方も、知識のアップデートのためにぜひご覧ください。

主なブドウ品種

【2018年の品種別栽培面積上位5品種】


1位:マルベック(42,999ha)
2位:セレサ(27,221ha)
3位:ボナルダ(18,518ha)
4位:カベルネ・ソーヴィニヨン(14,666ha)
5位:クリオジャ(14,040ha)
※トロンテスは8位で7,920ha

 

Malbecマルベック

起源:南西フランス
シノニムコット(カオール)
交配マグドレーヌ・ノワール・デ・シャラント×プリュヌラール

1853年4月17日…マルベックデー(メンドーサにマルベックが初めて植栽された日)
・以降、160年以上の間ムグロン(取り木法)で育てられている
・アルゼンチン・マルベックの総タンニン量は畑の海抜高度が上がるにつれて増加
…標高が上るにつれ強くなる紫外線からブドウが身を守るために果皮を厚くすると、アントシアニンが増加し、苦くて収斂する単量体(モノマー)のタンニンがまろやかな重合体(ポリマー)になる。

 

Cerezaセレサ

栽培地:サン・ファン/メンドーサ

・セレサは英語でチェリー
・ピンク色の果皮:白ワインや一部ロゼワインとなる
・主に濃縮果汁として販売される

 

Bonardaボナルダ

・20世紀初めにイタリア移民が持ち込んだ
…近年のDNA鑑定の結果、アルゼンチンのボナルダはフランス・サヴォワ原産ドゥース・ノワール(シノニム:シャルボノ/コルボー)と判明

 

Cabernet Sauvignonカベルネ・ソーヴィニヨン

・黒ブドウ第3位
…1980年代後半以降ヴァラエタルワインブームにのって増加

 

Criolla Grandeクリオジャ・グランデ

・カナリアス諸島のリスタン・プリエトが新大陸に運ばれたもの
前記事:ブドウが持ち込まれた経緯参照)

 

Pedro Gimenezペドロ・ヒメネス

栽培地:メンドーサ/サン・ファン

 

Torrontésトロンテス

・3種類の亜種(表参照)

トロンテス・リオハーノマスカット・オブ・アレキサンドリア×クリオジャ・チカの自然交配
トロンテス・サンファニアーノ
トロンテス・メンドシーノマスカット・オブ・アレキサンドリア×不明

・産地による個性
カファジャテ:もっとも個性的で高品質…柑橘系、バラのアロマ
メンドーサ:マスカット香が支配的

ワイン法と品質分類

ワインの分類

1959年11月6日公布

Vinos Genuinosヘヌイノス
熟した新鮮なブドウもしくは新鮮なブドウを発酵したスティルワイン
地域・収穫年ごとに収穫ブドウの最低ボーメを決定
Vinos EspecialesエスペシアレスカテゴリーAアルコール分12.5%以上、潜在アルコール分15°GL以上
カテゴリーB醸造工程でブドウで造ったアルコールを加え、アルコール分が15%以上
カテゴリーCワインに濃縮果汁、ミステラ、アロペ、ブドウで造ったアルコールを加え、総潜在アルコール分が15°GL以上
VinosEspumososエスプモソス密閉容器で二次発酵させたスパークリングワイン
20℃で4気圧以上
VinosGasificadoガシフィカドスティルにガス注入したスパークリングワイン
Vino Compuestoコンプエストワインに芳香物質や甘味を加えたもの
Chuchaチチャアルコール発酵途上の甘いワイン
アルコール5%になる前に発酵を止め糖分を最低80g/ℓ以上含有しているもの

ミステラ:果汁とアルコールの混合物
アロペ:ブドウ果汁を熱して濃縮したもの

品質分類

1999年10月6日施行

【IP】Indicación de Procedenciaインディカシオン・デ・プロセデンシア

・ビノ・デ・メサ、ビノ・レヒオナレスに相当
・当該地のブドウを80%以上使用で産地名を表示可能
・品種に関する規定なし

 

【IG】Indicación Geograficaインディカシオン・ヘオグラフィカ):地理的表示

産地名特徴のある限定された産地名
使用ブドウ当該地域で収穫したヴィティス・ヴィニフェラ種
産地・醸造地当該IG域内になければならない

・産地と醸造地が異なる場合:双方を包括したより広いIG名を記載
・複数のIGで生産したブドウを使用した場合:それらを包括するIGが表示される

<IGワイン用認証ブドウ品種>

赤ワイン用マルベック、メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、ピノ・ノワール、CanariカナリPinot Meunierピノ・ムニエ、タナ、Lambrusco Maestriランブルスコ・マエストリ、バルベーラ、サンジョヴェーゼ、ボナルダ、テンプラニーリョ、サンソ-、カリニャン、プティ・ヴェルド
ロゼワイン用ゲヴュルツトラミナー
白ワイン用シャルドネ、シュナン、ソーヴィニヨン、セミヨン、ソーヴィニヨンナッス、リースリング、トロンテス・リオハーノ、ユニ・ブラン、モスカート・ビアンコ、ピノ・ブラン、プロセッコ、ヴィオニエ、ペドロ・ヒメネス

 

【DOC】Denominacion de Origen Controladaデノミナシオン・デ・オリヘン・コントラダ

認定産地ルハン・デ・クージョ(メンドーサ):2005年
サン・ラファエル(メンドーサ):2007年
使用ブドウ当該地域で収穫したヴィティス・ヴィニフェラ種
産地・醸造・瓶詰め地当該IG域内になければならない

・当該DOCが定めた植樹密度、剪定法での栽培・既定の単位当たり収量と搾汁率を守り、最低アルコール度など醸造上の規則を遵守
・分析値とボトリング数の報告義務

熟成期間に関する表示

Reserva赤ワイン:オーク樽で最低1年熟成
白ワイン:オーク樽で最低6ヵ月熟成
Gran Reserva赤ワイン:オーク樽で最低2年熟成
白ワイン:オーク樽で最低1年熟成

・オークの容量は限定されていない
・木製容器以外にオークチップ、オークステイヴの使用も可

品種名および生産年の表示

・輸出市場向けワインはEU規則に合わせた基準

スパークリングワインの表示

・ドサージュ量によって以下の表示が認められている

Natureドサージュ・ゼロ
Brut Nature2g/ℓ未満
Extra Brut2g/ℓ以上8g/ℓ未満
Brut8g/以上14g/ℓ
Demi Sec14g/ℓ以上25g/ℓ
Dulce25g/ℓ以上

ワインの産地と特徴

2017年より、アトランティカ(大西洋沿岸部)が加わり4地域の分類に。

ノルテ地方(北部)

・サルタ州、トゥクマン州、カタマルカ州
・カルチャキ川に沿ったカルチャキヴァレーがブドウ栽培地(中心地:カファジャテ)

栽培面積:6,052ha
ブドウ畑標高:750~2,980m
栽培品種:トロンテス、マルベック、カベルネ・ソーヴィニヨン、タナ

クージョ地方(中央部)


南米最高峰の山:アコンカグア

・ラ・リオハ州、サン・ファン州、メンドーサ州

栽培面積:213,546ha
ブドウ畑標高:430~2,000m

メンドーサ

ブドウ栽培面積:158,585ha(2016年)
…アルゼンチン全体の約70%

【メンドーサ北部】
ラバジェ、マイプー、グアイマジェン、ラス・エラス、サン・マルティンなど)
標高:550m~700m
主要品種:シュナン・ブラン、ペドロ・ヒメネス、ユニ・ブラン、トロンテス

【メンドーサ川流域】
(ビスタルバ、ラス・コンプエルタス、ペルドリエルなど)
年間平均気温:15℃
主要品種マルベック

【ウコ・ヴァレー】
(メンドーサ南西部:トゥプンガト、トゥヌジャン、サン・カルロス)
年間平均気温:14.2℃
海抜:900~2,000m
主要品種マルベック、シャルドネ、メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー

・2019年1月に生産者団体が創立
PiPA
Productores Independientes de Paraje Altamiraプロドゥクトレス・インデペンディエンテス・パラヘ・アルタミラ):土壌研究の結果によりその特徴が著しいことで認証された地理的表示

【メンドーサ東部】
(フニン、リバダビア、サン・マルティン、サンタ・ロサなど)
緯度:南緯33.2度
標高:640~750m

【メンドーサ南部】
(サン・ラファエル、ヘネラル・アルベアルなど)
年間平均気温:15℃
標高:450~800m
主要品種シュナンブラン

サン・ファン

栽培面積:47,533ha(2016年)
標高:460~1,400m

【トゥルム・ヴァレー】
標高:630m
年間平均気温:17.2℃
主要品種ボナルダ

【ゾンダ・ヴァレー】
標高:900m
主要品種タナ

【ペデルナル・ヴァレー】
・2000年頃から開発が始まった地域

標高:1,400m
主要品種:ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ノワール、シャルドネ

パタゴニア地方(南部)

・ラ・パンパ州、ネウケン州、リオ・ネグロ州

栽培面積:3,656ha
ブドウ畑標高:4~670m

【ネウケン】
標高:400~460m
栽培面積:1,758ha
主要品種:ソーヴィニヨン・ブラン、メルロ、ピノ・ノワール、マルベック

【リオ・ネグロ】
栽培面積:1,655ha
主要品種:ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ノワール

アトランティカ(大西洋沿岸部)

主要品種:ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ノワール

IGチャパドラマル、IGビジャ・ベンタナなど
・ブエノスアイレス州南部のマル・デル・プラタの近郊に拓いた新しい産地
・アルゼンチン初の海風や霧の影響を受ける産地

 

アルゼンチンの料理と食材

・アルゼンチン料理に影響する2つの要素
①地理的条件
②文化的条件(移民が持ち込んだ文化)

【ノルテの料理】
・インカの伝統が色濃く残る
Humitaウミータすりおろしたトウモロコシと玉ねぎを混ぜてクリーム状にしたもの:トロンテスに合う

【中央部クージョの料理】
・名産品はブドウとワイン
・オリーブオイル(中でも希少品種Arauco種でつくるもの)が特産物

【中央部パンパの料理】
・ハーブ、チョリソー、酪農(チーズ)、蜂蜜が特産物

【首都ブエノスアイレスの料理】
・牧畜業が盛ん
Asadoアサード…アルゼンチンのBBQ:牛肉を塩だけでシンプルに

【南部パタゴニアの料理】
ラム肉、キノコ類、ベリー類が特産物:ローズマリーと蜂蜜で味付けしたラム肉とマルベックが合う
・ビールを飲む、スイーツを楽しむ習慣が根付く

 

以上で【アルゼンチン-後編-】は終了です。
記載内容や用語がバラバラだったりと、「教本」としてはまだまとまりきっていない印象を受けました。
昨年度のものより、暗記事項がぐっと増えているのは確かなので、ひとつずつ抑えていきましょう。

次記事では【オーストラリアについてまとめていきます。

マル
マル
お疲れさまでした!

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